「かめっこ ほーむず」活動指針

2018年12月制定
2019年3月改定

・「かめっこ ほーむず」は、こどもやその保護者、および地域の人々に対し、無料または安価で栄養のある食事や温かな団らんを提供する活動(居場所)です。

・当面は「孤食や偏食 の軽減」や「社会的孤立の解消」をミッション(使命)とした活動を行います。

  1. 亀戸でこどもや保護者らが安心して過ごせる憩いの食堂(居場所)を創設し、バランスの取れた食事をみんなで楽しく食べよう!!
  2. 亀戸でともに生き、ともに支えあい、共助・互助の輪(地域共生社会)を拡げよう!!

・「マイペース」 かつ「スモールステップ」でも、「できることを、できる人が、できることから!」の精神で運営します。

・「大人食堂」にならないように気をつけます。こどもの意見を尊重し、大人の都合で開催をやめたり、ものごとを決めないように気をつけます。

・「偏食」とならないよう、バランスの取れた食事を食べてもらいたいという願いはありますが、無理に食べさせたり、完食を強要することはしません。

・ものごとの好き嫌い、得意苦手があることは自然なことです。苦手なものごとを、得意や好きになるための工夫やアドバイスは提供いたしますが、無理強いは致しません。

・「かめっこ ほーむず」でいろんな人達からたくさんのお節介をやかれて、大人になったら、優しい「おせっかえる」になってくれたら嬉しいです。

<参考>
「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」では「おせっかい」を推奨しています。おせっかいをされた子はおとなになって、おせっかいを返すので「おせっかえる」です。
「おたまじゃくしが、まちでいっぱいおせっかいをやかれて大きくなっておせっかえるになる」という思いがあるそうです。

・また、困った時に抱え込まず「ヘルプ」を出せること、他人の力を借りたり、逆に助けたり、お互いに「依存」(相互依存)していても、自己決定や自己選択をし、主体的に活動し、自己実現することは、いまや一つの「(相互実現的)自立」です。「依存なき自立はありえない」と思っています。

・「かめっこ ほーむず」では大人からこどもへの

  1. 「(◯◯を)早くしなさい。早くしてよ。」を極力使わないように心がけましょう。
  2. 「◯◯しないと、◯◯できないよ」ではなく、「◯◯したら、◯◯できるよ」という伝え方を心がけましょう。
  3. 「指示」ではなく、「支持」することを心がけましょう。
  4. 「先回りして行為をとめる」こともありますが、「声かけ」や「見守り」でうまくいくこともあります。
  5. 「できない探し」ではなく、「どのようにしたらできるか」、「何があればやれるか」という視点で、「ともに悩み、ともに考える」ように心がけましょう。

・「私だけじゃなかった。」「ひとりじゃなかった。」「あの人も同じような思いをしていた。」ということに気づいた時、知った時。「孤独感」や「寂しさ」から解放され、「心が救われた」などという経験が少なからずあるかと思います。

・生きていくということは、けして楽しいことばかりではありませんが、他者の存在を知ること、いろんな人と知り合うことが、「自己理解」を深め、「他者理解」や「地域理解」にもつながる可能性があります。

・運営には、「障がいのある方」も参加しています。さまざまな「生きづらさ」を抱えている人々の存在を知ることが、「他人事」が「我が事」に変わり、「気づき」、「考え」、「気配り(合理的配慮)」のきっかけになれたらと思います。

・「ありがとう」は、「人間」(人と人との間)の中で発せられる「言の葉」です。1日1回は素直にその「言の葉」を伝えられる機会があるとよいと思います。人それぞれの「魔法の言の葉」がみつかると良いですね。

・お互いの「悪いところ」や「嫌なところ」をみつけることは得意でも、お互いの「良いところ」や「好きなところ」をみつけることが苦手なのが「人間」です。お互いに「褒め上手」になれるよう頑張りましょう。

・「かめっこ ほーむず」の運営を通じ、「ともに生き、ともに支えあい、共助・互助の輪(地域共生社会)を拡げて」いきましょう。

・そして、いずれは「こどもや障がいのある方」に、「かめっこ ほーむず」の運営を委ね、そこに周りの人々が支え合うという、主体性や関係性を築きたいと思います。

・ようやく種を植えつけたところであり、至らぬ点が多々あります。「かめっこ ほーむず」という芽が出て、すくすくと育ち、「世界に一つだけの花」を咲かすには、かなりの時間を要するかと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。