【10代に必要な居場所とは】【支援から遠ざかる10代】
【10代に必要な居場所とは】【支援から遠ざかる10代】
支援者と10代の当事者との距離、ニーズのミスマッチや支援機関につながる抵抗感は相当あると思います。また、返事のない「気持ちを吐き出せる場」の有用性を感じました。
講座では、具体的なこどもの声や「こども基本法」を含めた内容でまた、社会構造や社会のありように問題提起がされていました。
「変わるべきは大人・社会構造」であることを共通認識の下、教育システムなどを含めた改善していく具体的な運動やソーシャルアクション(10代の本音をあげられなくなった子どもたちの切実な声なき声を具体的にどう届けていくか)が必要だと思います。
10代が求めている「思春期支援」と実際に提供していることとのギャップがあると認識しました。一人でゆっくりできる場が欲しいという10代という特殊な時期のニーズ、不安定なのが当たり前という対象者ににどう接し対応していくかを考える機会になりました。
ただそこにいるだけ、家でもなく児童養護施設でもなく、家以外で帰れる場所、逃れる場所がコンセプトです。
遊んでくれる大人がいるとか、いろんな人と過ごしたり、出会えるというところはニーズとしては低く、一人でゆっくりできるような場所とか、誰かの目線を気にしなくていいような居場所を求めているということです。
「すべての子どもは、大人がつくった世界の中で生きています」、「すべての子どもたちに「きっかけ」「気づき」「希望」を」は、本当に希望でもあり、重たい言葉でもあります。
変わるべきは本当は大人や社会構造かもしれないこと、思春期世代の複雑さや不安定さということを正しく理解していく必要がある。
「こども基本法」にも明記されている、子どもの声を直接きく、それが本音の声なのかどうかということも捉え、声なき声を届けていかないと、子どもたちの声は一向に届かないのではないかと感じました。
我々がいま行っている「居場所」も、10代のニーズにマッチングした活動なのかどうか、大人の自己満足ではないかと考える時間にもなりました。